釧路湿原と自然の恵み

釧路湿原は昭和55年に、日本で初めてラムサール条約の登録湿地になりました。平成5年には釧路市でラムサール条約第5回締約国会議が開催され、釧路湿原をはじめとした、湿地の保護に、人々の意識が向けられるきっかけになりました。釧路町、標茶町、弟子屈町、鶴居村など釧路管内の自治体や住民などの活動により、自然のままの姿で残そうという活動が積極的に行われています。

釧路湿原
タンチョウ

戦前・戦後から、治水工事や農地開発のため、釧路川には人の手が入るようになってきました。しかしその影響で湿原面積が減少してしまい、湿原の植生にも変化がみられました。このような問題に対処するため、一度は直線化した釧路川の一部を元の蛇行した流れに戻す動きも進められるようになりました。自然のままの景観取り戻すことで、以前にも増して動植物が暮らしやすい環境が作られつつあります。

釧路湿原周辺には多数の展望台があり、展望台ごとに見ることができる表情も様々。もちろん季節によっても見える景色は大きく変わります。ぜひいろいろな角度から釧路湿原を堪能してください。そして展望台から見た景色の中に入って、実際に遊歩道を歩いてみたり、カヌーで川を下ることをおすすめします。釧路湿原の自然の息吹を身体全体で感じることができますよ。